母のひとりごと

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ゆっくり子育てのススメ | 0歳から幼児までの 絵本とおもちゃでゆっくり子育て

以前、私の子育てに影響を与えてくれた本として「プーおじさんの子育て入門」を紹介したのですが、現在は販売を終了しているようです。

cacao-mama.hatenablog.com

 

同じ柿田友広さんの著書に、「0歳から幼児までの絵本とおもちゃでゆっくり子育て」という本があります。

2017年に発売された本で、こちらの本もとても勉強になるので、紹介させてください。

 

 

こちらの本は、「赤ちゃんがこんなことをするようになったら、こんな絵本やおもちゃで援助してあげましょう。」というコンセプトで書かれたそうです。

発達の時期に応じて、おすすめのおもちゃや絵本が紹介されています。

子どもは自分の力で成長していきますが、環境を整えることは親の役目だと思っています。

この時期にはこんなおもちゃで援助してあげましょうという提案は、環境作りに非常に役立っています。

 

ゆっくり子育てというタイトルも好きです。

素敵なおもちゃと絵本に囲まれて、子どもとゆっくり過ごす時間は、親にとっても幸せな時間です。

 

柿田さんの子育てコラムも面白いです。

早期教育よりも遊びに重点を置くべきだと主張されているコラムがあるので、引用します。

とても考えさせられます。

 

 「遊び」の中に「学習」につながる要素がある

 

 おそらく多くのお母さんお父さんの不安や焦りの根底に、「子どもをいつまでも遊ばせるだけでいいのか」という思いがあるのでしょう。しかし、遊びの中に、学習につながる要素がたくさんあるので、全く心配ご無用なのです。

 ごっこ遊びなどは性格や人格の形成につながります。仲間と遊ぶ中で思いやりや協調性なども育みます。構成遊びでは「根気強さ」、「注意深さ」も育み、数学につながる要素が多々あり、絵を描く準備にもなります。ボードゲーム、カードゲームは「意欲」や「自信」も育みます。またルールを守ることを覚え、コミュニケーション力を育みます。絵合わせ的なゲームは、左右の認知を促し、文字を覚える事につながると言われます。わらべうたで遊ぶ、絵を描いたり粘土で遊ぶ、絵本を読んでもらうなど、イマジネーションを豊かにし、感性を育み、芸術や国語のベースになるでしょう。

 それどころか、幼児教育の祖と言われるフレーベルは、こうした遊びの中から子どもは神と出会い、宇宙を知ると言います。つまり、遊びは学習を超えたもの、生涯に渡ってその子の核になるものを与えてくれるのです。真の意味で教育そのものだと言えるのではないでしょうか。

(「0歳から幼児までの 絵本とおもちゃでゆっくり子育て」p.50-51)

 

 文字を早く習うことで失うものがある

 

 幼児期というのは遊びが生活の大半な時期。遊びを通し、五感を発達させたり、他者との関係性を学んだりします。例えば何気なくしている会話がそのまま話されるごっこ遊び。ここの家のお母さんは命令口調なんだなとか、いつも子どもを急かしているんだなとか、日頃家族でどんなやりとりがされているかが、いとも簡単にバレてしまうという恐ろしい面もありますが(笑)、通常は家族に大切に育てられ、会話をたくさんしているんだなと微笑ましく思える遊びです。こうして言葉やコミュニケーション能力を育みます。

 また、積み木遊びでは、社会のミニチュアを作るように展開していきます。日頃、家族といい関係の中で育っている子は、まるで日記を書くかのように、レストランに連れて行ってもらった子は積み木でレストランを上手に作るし、恐竜博物館に連れて行ってもらった子は積み木で恐竜を作ることに精が出ます。

 

遊びは体や手先を使う

 

 ところが、一般的に文字を早くから習わせようとする大人は、こうしたごっこ遊びをレベルの低い遊びと考える傾向があり、また、文字を早くから覚えた子どもの方も、それが知的で刺激的なせいか、こうした遊びにあまり興味を示さなくなることがあります。また早くから文字を覚えてしまった子の中には、絵を描かなくなってしまう子がいるという報告があります。自由にのびのびと絵を描く子が減ったという話も最近よく聞くことです。『子ども・絵・色』の著者としくらえみさんは、「絵を描くことは自分の思いを表す手段のひとつ」と言います。

 文字による表現手段を早くから獲得してしまうことと、体や手先を使う遊び体験が減ることは関係があり、この時期は人間関係を作る練習をしたり、感性を育むいい時なので、もっとたっぷり遊んでほしいと私は思います。

 豊かな遊びの中には、学習の基礎になる要素がしっかり入っています。さらにそうした遊びの中で獲得していった学習は大人になるまで忘れないという性質があります。

(「0歳から幼児までの 絵本とおもちゃでゆっくり子育て」p.132-133)

 

1歳から通信教材やおうち英語をしているのは、側から見ると「早期教育」をしているようにうつるかもしれませんが、我が家の教育方針は「遊び」重視です。

良質なおもちゃと絵本は子どもの感性を育てると考えています。

夢中になって遊んだ経験が、後に子どもの強さになるだろうと信じています。

一方で、コラムにあるように、「子どもをいつまでも遊ばせるだけでいいのか」という不安はあります。

遊びばかりでも心配ご無用と言ってもらうと勇気が出るのですが、それでも心配なのが親心。

100%を遊びにする勇気が出ないのです。

その結果、我が家では「遊び」と「学び」を繋げる橋渡しを親が意識的にする、というスタイルをとります。

子どもが主体的に取り組む遊びがベースで、子どもの興味関心が出発点です。

通信教材は、子どもの興味関心を広げ、「遊び」と「学び」を繋げるためのツールとして活用しています。

とはいえ、文字学習については、上記のコラムを読んで考えさせられました。

幼児向けの通信教材やプリント教材は、文字を教えるカリキュラムが含まれています。

幼児期は、「書く」よりも「聞く」「話す」力をつけてほしいと思っています。

「書く」以外の表現手段も豊かに育ってほしいです。

親ができることを考えると、ありきたりな答えばかり浮かんできました。

・普段からたくさん会話をする。

・自己表現のできる遊びを大切にする。

・文字は親から教えることはせずに、子どもが興味を持ったタイミングで教える。

文字学習をスタートするタイミングは注意したいと思いました。

やはり子育てのベースはゆっくり子育てでありたいと思います。

そして、息子に合わせてアレンジを加えるのが、子育ての醍醐味です。